気温や日照時間の変化によって秋〜冬にかけて気分が落ち込んだり寝過ぎてしまう現象が起こることがあります。季節の変わり目に起こりやすい気分の変化や季節性うつとうまく付き合うために、ライフスタイルにCBDを取り入れてみてはいかがでしょう。
秋に起こりやすい季節性うつにご用心
秋の涼しい風が吹く季節、私たちの気分も少しずつ変わっていきます。気候の変化、それにともなうライフスタイルの変化などはメンタル面にも影響を与えます。
このような季節による気分の変化やエネルギーの低下が、ときに季節性うつにつながることがあります。
季節性うつとは、特定の季節になると気分が落ち込んだりエネルギーが低下し、ものごとに興味を持つことが難しくなる症状を指します。秋から冬にかけて起こることが多く、日光不足によるセロトニンの減少など、ホルモンのアンバランスが原因といわれています。悪化するとじ情緒不安定になったり、うつ症状が現れることがあります。
こんな症状は注意サイン
季節性うつには様々な症状が現れます。
気分の落ち込み
エネルギー不足
集中力の低下
過食または食欲不振
不眠・または過剰な睡眠(寝過ぎ)
ほかにも「仕事や学校に行きたくない」「人と関わりたくない」といった気分もよく起こります。
季節性うつの症状は個人差がありますが、適切な対処法によって改善することができます。例えば日光不足によるセロトニン分泌量の減少を補うために、外に出て散歩をしたり適度な運動をする、セロトニンの原料となるトリプトファンを多く含む食品(バナナ、ナッツ類、乳製品など)を摂取するといった方法のほか、特定の波長の光を浴びる光療法も効果的とされています。
またバランスの取れた食事や、不足しやすい栄養素を補うサプリメントも体内のバランスを整えるのに役立ちます。
大麻合法化でアメリカ人のメンタルヘルスが向上?
また最近ではメンタルを安定させリラックス状態に導いてくれるCBD(カンナビジオール)の利用も注目されています。CBDは大麻草(カンナビス ・サティバ)から抽出される生理活性成分カンナビノイドの一種で、さまざまな健康効果が注目されています。CBDは私たちの神経系に作用し、セロトニンの分泌に影響を与えることで、気分の安定やリラックス効果をもたらすとされています。精神を高揚させるTHC(テトラヒドロカンナビノール)とは異なり、副作用がほとんどなく、安心して利用できるのも嬉しいポイントです。
ジャーナル『ヘルス・エコノミクス』に掲載された研究では、米国で大麻が合法化された10州で「メンタルヘルス治療の入院数が約 37% 減少し、州内の個人 10,000 人当たりの入院者数が約92人減少した」といいます。年齢や人種によって差はあるものの、CBDを含む大麻に含まれる様々な成分は適切に利用することで、うつ症状の緩和やメンタルのバランス回復に役立ってくれそうです。
※この研究ではCBDだけでなく、日本では現在規制対象となっているTHCも含まれた大麻草の使用全般を取り扱っています。CBDは不安やストレスを軽減する効果があることが知られており、THCは、うつ気分を改善する効果があることが知られています。また、THCは、CBDの向精神作用を和らげる効果もあると考えられています。
CBDの持つメリットとは
CBDのメリットは多岐にわたります。
リラクゼーションとストレス軽減
炎症緩和と鎮痛効果
不眠の改善
不安感を軽減する
てんかんの症状管理
神経保護
皮膚の健康を保つ(美肌効果)
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状緩和
以上のような効果のほかにも難病MS(多発性硬化症)の症状緩和、一部のがんの抑制、薬物やアルコールなどの中毒症状の緩和など、CBDは様々な医療分野で利用されています。
一般的な利用では、CBDの持つリラックスや抗不安効果は季節の変わり目のストレスや不安を軽減し、気分の安定をサポートしてくれます。睡眠の質を向上させる作用もあります。こういった働きが季節性うつに関連する症状を軽減するよき手助けとなるでしょう。
CBDをはじめとするカンナビノイド類は人体に備わったエンドカンナビノイドシステムという機能に働きかけてその効果を発揮します。私たちの体には、脳や神経、免疫系などにエンドカンナビノイドシステムをコントロールする受容体が存在しています。カンナビノイドと受容体はで鍵と鍵穴のような関係にあり、カンナビノイドが適切な受容体に合うと、体内でさまざまな作用が生じます。
エンドカンナビノイドシステムは、痛み、気分の上下、免疫系をサポートしたり体の中でバランスを保つために大切な役割を果たしています。
CBDの摂取法は思ったよりも簡単です。CBDオイルを舌の下に垂らし粘膜から直接吸収させるほか、カプセルやソフトジェルの形をサプリのように飲む、料理やドリンクに混ぜる、既製のCBD入りドリンクやスナックを楽しむなど、様々な形で取り入れることができます。
CBD入りオイルは、主にドロップやスプレー形式で販売されており、必要な量を直接舌下に垂らすか、飲み物に混ぜて摂取します。スムージーやお菓子にブレンドして取り入れるのも楽しい摂取法です。
まとめ
私たちの心と体は複雑な関係にあり、気候の変化やちょっとしたストレスが気分に大きく影響を与えてしまうこともあります。 栄養状態や本人の体調などによって個人差があるため、CBDの効果や効能を実感するまでには時間がかかることもありますが「秋になると急にどんよりしてしまう、元気がなくなってしまう…」という悩みを抱える人にとって、CBDは心強いサポーターになってくれるかもしれません。
※本記事は医療アドバイスではなく、あくまで情報提供を目的としたものです。CBD製品を使用する際は、専門家に相談することをおすすめします。
<参考資料>