【地球の資源の救世主⁈】麻の他の資源との比較

はじめに
あらゆる分野で重宝される大麻草は、私たちの生活には欠かせない大切な資源です。麻縄に始まり、衣類、紙、建築材料、食品、美容製品、燃料に至るまで、時代の移り変わりとともに、様々な形で役立てられています。
 しかし、人類の科学技術の進歩や政治的背景に影響され、大麻草の資源としての価値は大きく変化してきま した。
 今回は、現在、他の資源に対して、大麻草が環境面において、どのような有利点があるのか、比較してみました。

大麻草と森林資源の比較

 大麻草は、その繊維を原料とした麻紙:ヘンプペーパーとしてはもちろん、茎の芯を乾燥させたオガラは住宅用の建材に多用(壁紙、ボード、ヘンプクリート等)されています。
 早速、森林資源と比較してみましょう。
 一本の木が木材として利用されるまでに要する年月は、数十年とされています。住宅に用いる場合、少なくても樹齢60から80年に達した木が建材として使用することができます。さらに、100年、200年と樹齢が高くなれば、よりよい建材として価値も高まります。
 一方の大麻草は、種を植えてから収穫するまで、わずか3ヵ月程度です。毎年栽培できる1年草のため、一定の収穫量が確保できます。
 そのため、収穫できる原材料は約4倍、二酸化炭素の吸収量も約4倍、必要となる費用は安く抑えられます。
 なんといっても、森林伐採は環境破壊につながりかねませんが、大麻草の収穫は落ちた葉や残った根が栄養になる等、環境に良いと言われます。

大麻草と他の植物資源との比較

 衣服の素材として、綿製品は保温性があり暖かく、麻は通気性とシャリ感があり涼しいという印象があります。どちらもそれぞれ利点があります。
 ここで綿と麻を比較してみましょう。
 熱帯地域が原産の綿花は、日照、風通し、排水、酸性(弱アルカリ性)の土壌等の条件がそろった環境に適していて、広大な土地、大量の水、肥料・農薬が必要になります。
 余談ですが、「20世紀最大の環境破壊」と言われた広大な湖の縮小化という問題をご存知でしょうか。カザフスタンとウズベキスタンにまたがる塩湖であるアラル海は、かつては世界第4位の面積を誇っていました。当時、領土としていたロシアが綿花栽培のために、大規模な灌漑(人工的に農地に水を供給すること)を行ったことで、アラル海の一部が干上がってしまいました。水が激減、塩分濃度が上昇したため、自然破壊と地域住民の人体にも影響を及ぼす結果となりました。この問題は、綿産業に重きを置いたロシアが立てた無謀な計画が原因ですが、綿花栽培には大量の水が欠かせないということ、そのために策を講じなければならなかったということがよくわかります。
 オーガニックコットンは、肌にも自然にもやさしく、好まれます。しかし、農薬も化学肥料も一切使わずに綿花を栽培し製品化するには、土壌を準備する年月と手間暇を惜しみなく使った農家の技術がなくては完成しません。
 また、綿花の収穫後の根や茎は、抜き取って、乾燥させて、焼却することで肥料として利用できますが、同時にかなりの重労働が発生します。
 一方の大麻草は、あらゆる状況の土地でも丈夫に育ち、落ちた葉や残った根が栄養になるため、基本的に農薬や肥料は不要です。その結果、栽培時の農作業負担が少なく、特別な機械や施設を利用しないので、環境にやさしいと言えます。

もう一つ、日本を代表する農作物である稲とも、少しだけ比較してみましょう。
 
稲を収穫すると、米の他にも、藁、ぬか、もみ殻が取れます。これらは現在、食用や肥料としての活用以外では、あまり使われなくなりました。特に藁は、縄や米俵や藁葺屋根等、多くあった活躍の場はなくなりつつあり、捨てられることが多くなっています。
 一方の大麻草は、稲でいう藁にあたる茎の汎用性は高く、衣類、製紙、コンクリート、プラスチック、バイオ燃料等、活躍の場を増やし続けています。

大麻草と鉱物資源の比較

 1948年に大麻取締法が制定されてから、麻産業や大麻草栽培そのものが急激に衰退しました。厚生労働省によると、その理由は大麻取締法ではなく、化学繊維の台頭にあるとなっています。
 また、現代では、大麻草をコンクリートやプラスチック、バイオ燃料等の形で工業用途に用いられる機会や関心が高まっています。
 それでは、鉱物資源と大麻草を比較してみましょう。
 化学繊維(合成繊維)、コンクリート(セメント)、プラスチック(合成樹脂)、各種燃料の元となる鉱物資源は、有限の資源です。私たち人類の消費活動に対して、いずれは枯渇してしまうこと、採掘や加工に伴う環境被害については全世界共通の課題となっています。また、日本では、国内での産出は難しく、ほとんどを輸入に頼っているのが実情です。
 近年では鉱物資源に取って代わる資源についての研究開発が盛んです。その資源の一つとして、大麻草の有効性も検討されています。
 日本でも世界各地でも栽培できる1年草のため収穫量は無限に確保しやすく、栽培から収穫までに環境被害の発生はありません。
 また、はるか昔に二酸化炭素を吸収しながら形成された鉱物資源も、現代では二酸化炭素を放出する一方です。大麻草は、消費される際に二酸化炭素の放出はありますが、同時に成長過程での二酸化炭素の吸収量も高いため相殺され、環境にやさしいと言えます。

まとめ

 地球上に資源と名の付くものは多く存在しますが、それぞれの資源に良さがあり、分野の異なるものは単純に比較することが困難です。
 ただ、大麻草は活用の範囲が広いため、様々な資源と並べてみてみると、やはり環境にやさしい植物ということに納得できます。

引用元
引用元

https://www.oomurokentiku.com/%E6%9C%A8%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/%E6%9C%A8%E3%81%AE%E5%91%BD%E6%9D%90%E3%81%AE%E5%AF%BF%E5%91%BD/
木の命 材の寿命
㈱大室建築

http://www.wood-power.com/%E3%80%8C%E6%9C%A8%E3%81%AE%E4%BE%A1%E5%80%A4%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%EF%BC%9F/
「木の価値」とは何か?
木の博物館 木力館

https://www.halex.co.jp/blog/ochi/20141125-4366.html
大麻が日本を救う?
“生活達人”応援企業 株式会社ハレックスCopyright(C) 2020 HALEX CORPORATION

http://www.cotton.or.jp/environment.htm
コットンと環境
一般財団法人日本綿業振興会

https://www.asahi.com/eco/chikyuihen/aralsea/
アラル海―20世紀最大の環境破壊
朝日新聞

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%81

http://info.cucuru-market.com/archives/1666
「天然繊維」と「化学繊維」それぞれの長所・短所

https://asanavi88.com/product/product1/
産業用大麻とは
麻なび

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/anzenhosho/koubutsusigen.html
世界の産業を支える鉱物資源について知ろう
経済産業省資源エネルギー庁

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