【用途によって無限大?】麻の種類と需要・使用目的

はじめに

麻は、種類を大きく分けると2つ、「繊維型」と「薬用型」になります。
さらに、使用目的の観点から、繊維型は「産業用」、薬用型は「医療用」と「嗜好用」と、合計3つに分類することができます。

大麻草の部位で言うと、種子、茎(皮、芯)、葉、根は産業用途に、花穂や葉は医療用途や嗜好用途に使われることが多いです。
今回は、麻の種類や部位によって異なる使われ方についてまとめてみました。それぞれの有効性について確認しておきましょう。 

繊維型(産業用)の麻

産業用の品種は、精神作用をもたらす薬効成分THC:テトラヒドロカンナビノールの濃度が0.3%未満と低く、THCの作用を打ち消す成分CBD:カンナビジオールを多く含みます。

そのため、繊維型に分類される大麻草を吸引したとしても、陶酔状態や興奮状態になることはありません。このような麻は、通常マリファナではなく、ヘンプと呼ばれます。

よく使われる部位とその用途

・種:食用品、美容品、燃料
 栄養価の高い種子(ヘンプシード)やその種子から取れる油(ヘンプオイル)は、スーパーフードとして多くの商品化進んでいます。

血行・新陳代謝の促進効果や高浸透力、高保湿力の健康面や美容面での需要が集まっています。
 また、ヘンプオイルは、燃料としても使われています。硫黄酸化物(酸性雨の原因)や黒煙の排出が少ないため、環境にやさしい燃料として大注目です。

・茎(皮):糸、ロープ、衣料品
繊維部分は、古くから使われており、麻の使われ方の代名詞です。吸湿性、耐久性、通気性、抗菌効果に至るまで、優れものの素材です。

・茎(芯)「オガラ」:燃料、紙、建材、ヘンプクリート、ヘンププラスチック
繊維を取り除いた部分を乾燥したものは、工業製品として重宝されています。断熱性、防音性、調湿性、計量で作業が容易であること、環境にやさしい点が魅力です。利点が多いため、強度が必要でない場合に多用されます。

・根:土壌改良
薬用型(医療用、嗜好用)の麻:サティバ種、インディカ種、ハイブリッド種
薬用の品種は、精神作用をもたらす薬効成分THC:テトラヒドロカンナビノールの濃度が5%以上と高く、THCの作用を打ち消す成分CBD:カンナビジオール濃度は高くありません。

特に花穂や葉の部位が利用されることが多く、日本の法律でいう大麻の定義に該当します。

 よく使われる部位とその用途

花穂・葉:医療品、嗜好品、神事
THC濃度が高いため、医療や娯楽に多く用いられます。
効能は、鎮痛作用、鎮静作用、催眠作用、食欲増進作用、抗ガン作用、眼圧の緩和、嘔吐の抑制があります。

 効果がある疾患は250種と数えられ、HIV、アルツハイマー、うつ、強迫性障害、不眠症、てんかん、気管支喘息、帯状疱疹、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、クローン病、パーキンソン病等が代表例です。

 特徴としては、副作用が少ないこと、安価であること、品種が豊富なため個人差・病状差に対応できること、難病に有効であることが挙げられます。 

大麻草の品種
よく知られるサティバ種とインディカ種の他、2つを掛け合わせて作られたハイブリッド種や野生種のルデラリス種も品種として存在します。

サティバ種とは

赤道に近い暖かい地域が原産地です。インディカ種と比べると、背丈が高く、細く長い薄緑の葉をつけます。

効果は、主に大脳に動的に働き、高揚感や多幸感を与えます。嗜好用としては、思考がクリアになり、想像力も豊かになるため、音楽家や芸術家に好まれます。

  インディカ種とは

中央アジア等の比較的涼しい地域が原産地です。サティバ種と比べると、背丈が低く、幅が広くて分厚く濃い緑の葉をつけます。

効果は、主に身体に静的に作用し、リラックスや痛み・ストレスの緩和等が挙げられます。
嗜好用としては、不眠症やストレスを抱える人やスポーツ選手に好まれます。

ハイブリッド種とは

薬用としてそれぞれの特徴をもつサティバ種とインディカ種を配合して作られた品種です。

効果としては、組み合わせ方次第であり、研究開発により様々です。野生種ではない為、異質の成分含有率となります。

ルデラリス種とは

 ロシア、シベリア、東ヨーロッパ等の寒冷地域が原産の品種のため、極限環境でも栽培ができます。見た目は30センチ以下と小さいのが特徴です。

 成分としては、CBDは多くても、THCがほとんど含まれない為、薬用としてはあまり使われません。

 有名な大麻ブランド

 ・とちぎしろ

  1983年に登録された日本の品種。その名の通り栃木県で改良されて誕生しました。雌雄異株で、THC濃度は0.2%となっています。

 ・Charlotte’s Web

   2012年に登録されたアメリカの品種。THC濃度1%、CBD濃度17%と珍しいバランスになっています。アメリカのCNN(医療番組)で、てんかんの少女に投与したところ劇的に症状が改善したと紹介され、世界的なニュースになりました。その少女の名前がCharlotte:シャーロットちゃんです。

まとめ

 大麻草の品種や部位による違いはいかがでしたか?

世界には、まだ発見されていない品種があるかもしれませんし、これからも品種改良されて全く新しい品種が誕生することもあるかもしれませんね。
 今後は研究、開発が進めば現在の医療では治療法が見つかっていない疾患や病気に効果のある薬や品種が開発されるかもしれませんね。
やはり、麻産業からは目が離せません。

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引用元

「カンナビノイドの科学」 佐藤均

「産業用ヘンプの世界の最新動向」 加藤祐子

「今から始める大麻栽培」 松田恭子

http://waccamedia.com/environment/90

https://hokkaido-hemp.net/basic.html

https://note.com/oasisleaf/n/n9174096ee2f5

http://cannabis.kenkyuukai.jp/information/index.asp?

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