
従来のCBDに熱を加えない生成分であるCBDa(カンナビジオール酸)が海外で注目されています。どんな作用があるのでしょうか?CBDとの違いについても解説します。
「生の CBD」ってなに?
近年、CBD製品の愛用者など海外のウェルネス意識の高い人々の間で「次世代のカンナビノイド」として大きな注目を集めている成分があります。それが麻植物本来のパワーをそのまま宿した生CBD(CBDa:カンナビジオール酸)です。
簡単にいうと、生CBD=CBDaはCBDの「親(前駆体)」にあたる天然の成分です。
生きたヘンプ=大麻草は、最初からCBDを持っているわけではありません。植物が天然の状態で作り出すのは酸性のCBDaで、そこにに熱や光、酸素などが加わることで二酸化炭素が抜ける脱炭酸(だつたんさん)というプロセスを経て、私たちがよく知るCBDへと変化します。つまり、CBDaは熱処理を一切経ていないフレッシュな生の成分ともいえます。
植物に含まれる生の成分は自然環境の中で、ゆっくりと脱炭酸していきます。しかし私たちが手にするCBDオイルやCBD製品の多くは、このプロセスを人工的に起こし脱炭酸させているのです。
カンナビノイドの仲間たち
CBDは大麻草=ヘンプに100種類以上含まれる生理活性成分カンナビノイドの種です。
CBDaもそのうちの一つで、他にもCBN(カンナビノール)やCBG(カンナビゲロール)、THC(テトラヒドロカンナビノール)など様々なカンナビノイドが研究され、医療やウェルネスに役立てられています。
これらは私たちが持っているカンナビノイド受容体に働きかけることでリラックスや鎮静効果、炎症抑制、吐き気の抑制といった作用をもたらします。
CBDaは化学的な構造はCBDと似ているものの、体内での働きかけ方には違いが見られます。
<CBDaの特徴>
- 吸収率が圧倒的(5~11倍)
CBDaの大きな特徴は、通常のCBDに比べて5~11倍も生体利用効率(体に吸収される割合)が期待できる点です。少ない量でも効率よくダイレクトに届くという点が大きく注目されています。 - 炎症や痛みにアプローチ
多くのカンナビノイドは体内の受容体(CB1やCB2)に直接結びつきますが、CBDaはCOX-2(シクロオキシゲナーゼ-2)という酵素にアプローチすることがわかっています。このCOX-2は、怪我や体調不良時に私たちの体内で痛みや炎症、発熱」を作り出すスイッチ(酵素)としての役割を持っています。ここを優しくブロックしてくれるため、胃に負担をかけず体の不快感を和らげる効果が期待されています。 - どんよりムードや、吐き気のケアにも
CBDaは幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン受容体」とも相互作用します。海外では、一時的な気分のどんより感や不安のケアだけでなく、乗り物酔い、CBDと同様に化学療法(抗がん剤治療)による吐き気などをすっきりと抑えるサポート成分としての研究が進められています。

CBDaとCBD、どちらを選ぶべき?
ここまでご紹介した時点で「ではCBDaの方が優れている?」と思うかもしれませんが、実はどちらが優れている・劣っているということはありません。
- アントラージュ効果(相乗効果): CBDaとCBDなどのカンナビノイドは複数にブレンドを摂ることでお互いのパワーを高め合う作用があると言われています。
- 安定性の違い: CBDaはパワフルな反面、成分として少しデリケート(不安定)で、CBDに比べて賞味期限が短くなりやすいという性質もあります。また、精製プロセスの多いCBDの方が不純物が取り除かれやすく、品質が安定しているというメリットもあります。
CBDaを含む製品はどうやって見つけるの?
多くのCBDオイルやグミ、ベイプ製品は、製造の過程で脱炭酸が施され、もともと植物にあったCBDaはほぼすべてCBDへと姿を変えてしまっています。CBDaが含まれた製品を選びたい場合は、パッケージに「RAW CBD」や「RAW エクストラクト」などと記載されているものが目印です。これらは加熱処理(脱炭酸)をあえてしない製法で作られているため、成分の中にCBDaが残る傾向があります。
また大麻草の成分を丸ごと、あるいは一部を保ったまま抽出した「フルスペクトラム」や「ブロードスペクトラム」タイプも、非加熱であれば天然のCBDaやテルペンがそのまま残っています。
ただし、大麻草の成分を丸ごと抽出する「フルスペクトラム」製品を海外から直接個人輸入する場合などは、日本の法律で規制対象となっているTHCが含まれているリスクがあるため注意が必要です。日本国内で購入する際は、必ず第三者機関の成分分析書(CoA)を確認し「THCフリー(不検出)」が証明されている正規ルートの製品を選ぶようにしましょう。
「飲み合わせ」に注意して

嬉しいメリットがたくさんあるCBDaですが、取り入れる前に一つだけ知っておきたい注意点があります。それは「お薬との飲み合わせ」です。
CBDaをはじめとするカンナビノイドは、私たちの体内で市販薬や処方薬の多くを代謝(分解)している「CYP3A4」という酵素の働きに影響を与えることが分かっています。そのため、定期的に医薬品を服用している人は、自己判断で併用せず、事前にかかりつけの医師や専門家に相談してから取り入れるのが鉄則です。
まとめ
ヘンプが本来もつフレッシュな力を、高い吸収率で取り入れられる「生CBD(CBDa)」。
日々のコンディショニングをもう一歩進化させたい方は、この次世代の生成分にもぜひ注目してみてください。
参考資料
https://cbhd.news/blogs/hemp-and-cbd/rise-of-raw-cbda-bioavailability-cox2-science

