妊活においては女性が主役と思われがちですが、男性のコンディションも同じくらい重要です。しかし働き盛りの男性は健康を二の次にしてしまうこともしばしば。本稿では人気のCBDを男性向けの機能改善や妊活に役立てる方法について紹介します。
男性の生活習慣がもたらす不妊リスク
「不妊症」とは、子どもを作り始めても自然妊娠に至らない状態が1年以上続くことを指します。一般的には女性に原因があると思われがちですが、実際にはほぼ半々の割合で男性側に原因があるとされています。WHO(世界保健機関)の統計によると、不妊症の48%が男性側の原因によるものだとされ、この状態を「男性不妊」と呼ばれています。
男性不妊の原因としては女性と同じく加齢のほかにも様々な原因が挙げられます。男性不妊は元気な精子を多数作ることができにくくなってしまったり、精子の通路が詰まる精路通過障害が直接の原因となっている場合があります。生まれつき精管が備わっていないといった先天性の理由もありますが、こういった現象は偏った生活習慣によっても引き起こされます。現代生活にありがちな座りっぱなしのライフスタイル、ストレス、食習慣、深酒やタバコなどが代表的な例です。またこのような条件が重なることでホルモンの分泌異常や疲労が起こり、性欲が低下してしまうこともあります。
妊活男子のサプリメント?
男性不妊の治療にはアンドロゲンという男性ホルモンを投与治療が行われることもあります。また近年では様々な健康・美容効果が期待できると人気のCBD(カンナビジオール)が、海外では「男性の機能改善サプリメント」としてブランディングされることも増えてきました。CBDは男性ホルモンの代用になるわけではありませんが、健康を総合的に整えていく作用によって妊娠率を上げたり、男性機能改善ができるのはという期待が高まっているのです。
例えばスイート・ドリーム社のCBD配合グミは、トレンド成分のCBDに加え男性のホルモンレベルを維持し生殖能力をサポートするとされるトンカットアリ、高麗人参、アシュワガンダ、シラジット、ネトルなど、健康改善や男性機能の改善が期待できる植物エッセンスが配合されています。
<トンカットアリ>
マレーシアなどの熱帯雨林に育ち、古くから滋養に役立てられてきた植物で、精力増強や疲労回復、筋肉増強などを目的としたサプリメントに利用されています。
<高麗人参>
疲労回復、食欲不振、血行不良、冷え症の改善などに服用され、強壮剤として使われたり、血流改善効果によってED(勃起不全)の改善に服用する人もいます。
<アシュワガンダ>
インドの古代医学アーユルヴェーダや中国医学において薬用にされている常緑低木で、ストレスに対する適応能力や抵抗力を高める効果、睡眠の改善や強壮・強精効果があるとされています。
<シラジット>
抗酸化作用とデトックス作用による若返り効果が期待できます。アーユルヴェーダでは万能薬として知られています。
<ネトル>
イラクサとも呼ばれ、ヨーロッパではアレルギー症状の緩和や、血液を浄化といった民間療法に使われているハーブです。
いずれも単体でもサプリメントとして人気の高い成分ばかりですが、これらをブレンドしリラックス効果の高いCBDを加えることでポジティブな効果が期待できると宣伝されています。
不妊とED(勃起不全)の関係は深い
CBD(カンナビジオール)は大麻草から抽出される生理活性成分カンナビノイドの1つです。炎症緩和、鎮痛効果、不安やストレスを和らげる、安眠促進、免疫力サポートなど様々な作用が報告され、精神作用や中毒性・依存性がないことから総合健康サプリメントとして人気が高まっています。
不妊の悩みだけでなく、ED(勃起不全)についても若い時から悩む男性もかなり多いと言われます。男性のメンタルヘルスや自身に大きな影響を与える性の悩みですが、クリニックなどを訪れることなく、一人で悩んでいる男性も多いようです。
最近の研究ではCBDにも血管を弛緩・拡張する作用があることもわかってきており、血圧の正常化や冷え性の改善、そしてEDを改善できるのではないかと期待が高まっています。 例えば元レスリング選手のリック・フレアーは、男性不妊の原因の1つでもあるED(勃起不全)改善を目的にした大麻製品ブランドのアンバサダーになっています。
ED(勃起不全)の原因は、不妊の場合とかなり共通しており、主な原因のトップ3は「加齢」「精神的ストレス」「飲酒」です。
現代社会においてはストレスが深刻な問題となっており、そのストレスから深酒してしまったり、不眠に悩んでいる人も多く見られます。医学的にはまだCBDがEDに直接的に効果があるという証拠は得られていませんが、CBDを摂取することで、このような問題を間接的に改善できる可能性はあるのでしょうか?
リラックスこそが一番の薬
CBDは痛みの緩和やリラックス、安眠を求めて利用されることが多いサプリメントです。スポーツ愛好家はトレーニング後の筋肉リカバリーに美容愛好家は美肌ケアに、そしてペットの不安症状の改善にも利用されます。
CBDを摂取した人の多くがリラックス効果を実感しており、世界中で年々普及している禁酒月間のドライ・ジャニュアリー時期には、アルコールの代わりにCBD入りのソフトドリンクを楽しむ人もいます。米フォーブス紙でも、ドライ・ジャニュアリーに禁酒に挑戦した人の5分の1以上がお酒の代わりに大麻製品を利用したと報じられています。
CBDは体にダメージを与えることなくストレスや不安を和らげ、安眠を促すことができるため、不妊やEDの原因の一部を改善することができます。また、飲酒量を減らすことにもつながり健康状態の改善が期待できます。
またCBDの効果でゆったりリラックスすることで、パートナーとより親密な関係を築くことができる可能性も高まります。ホルモン治療の代わりにしたり、バイアグラのような直接的効果、即効性はありませんが健康管理の一部として取り入れてみる価値はありそうです。
ストレス解消のトリセツ「コーピングレパートリー」を作ろう
日々の生活でリラックスするためには、お酒やサプリメントに頼るだけでなく
- 気に入った場所に出かける
- 好きな音楽を聴く
- スポーツをする
- お風呂に入る
- 映画を観に行く
- お笑い番組を見る
- マッサージを受ける
- ペットと遊ぶ
など、複数のストレス解消の方法を持っていることが大切です。
自分にとってどんな気晴らしが有効か、好きなものや行動をリスト化したものは「コーピングリスト」「コーピングレパートリー」と呼ばれており、自分だけのストレス解消マニュアルとして心強い見方になってくれます。
具体的な方法や行動をたくさんリストアップしておくことで、ストレスの多い状況にあっても「あれをやれば気分が上がる」「今日はこれをやろう」と考えるだけでメンタルはかなり安定し、状況に応じてすぐにアクションを起こせます。
思いつく限りをリストアップし「気分を変えるタイプ・リラックスできるタイプ・短時間でできるタイプ・考え方を変えるタイプ」などに分類しておくとより効果的。
自分ではなかなか思いつかない場合は、「コーピングレパートリー」をネット検索し、他の人が作ったリストから、自分にも当てはまりそうなものを選んでいきます。
リストには「無理せず実行できる」「健康を害さない」「やった後で後悔しない」「お金や時間がかかりすぎない」といったアクションを中心に選んでみるとよいでしょう。
まとめ
不妊や機能不全は、男性の心身に大きな影響を与える性の悩みです。個人の状態に合わせた適切な治療方法を選ぶことが重要でが、サプリメントやコーピングレパートリーを使ってみることで、お悩みと慢性ストレス両方を解決するための方法が見つかるかもしれません。一人で悩まず、医師に相談した上で適切な治療を受けたり信頼のおけるサプリメントの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
<参考資料>