【究極のスーパーフード】ヘンプをおいしく食べよう

和食でおなじみの七味唐辛子にも入っている「麻の実(ヘンプシード)」が、現在魅力的なスーパーフードとして注目を集めています。栄養価が高く、人体に必要な必須アミノ酸や鉄分、必須脂肪酸を豊富に含む麻の実は美容や健康のため理想的な食材。日常生活にある程度の量を取り入れていくにはどうしたらよいのでしょうか。今回は、食生活に取り入れやすいヘンプシードの美味しい食べ方をご紹介します。

ヘンプシードってどんなもの?

ヘンプシード=麻の実は小さな茶色の種子。もともと漢方に利用されていた麻の実=麻子仁を七味唐辛子の材料の一つとして生かすようになり、徳川家光にも愛されたと言われています。
麻の実は噛むとかりっとしてナッツのような香ばしさを感じます。そして調味料として数粒食べるだけではもったいないほど栄養の詰まったスーパーフード。現在、海外で大きな注目を浴びています。

ビタミン・ミネラルが豊富

ヘンプシードには、ビタミンE、マグネシウム、リン、カリウムなど豊富なビタミンとミネラルが含まれています。また心筋梗塞のリスクを高める飽和脂肪が少なく、成人病のリスクを増やすトランス脂肪を含みません。

また体の中では作ることができない9種類の必須アミノ酸を全て含んでいるのも特筆すべき点です。人間の体の約20%はアミノ酸で構成されていると言われるほど。強く健康な体作りには欠かせない成分です。

また麻の実を絞ってつくられるヘンプシードオイルは、「リノール酸(オメガ6)」対「アルファリノレイン酸(オメガ3)」の割合が3:1でという健康や美容のために理想的なオイル。アトピー性皮膚炎、心臓血管疾患、関節炎、更年期障害、ガン、神経性自己免疫疾患などの病気の治療および予防に効果があることがわかっています。また近年では美容感度の高い人の間でも話題となり、スキンケアコスメにも使われるようになっています。

プロテイン源としても優秀

プロテインが豊富なため、海外では麻の実をベースにしたプロテインパウダーも多種発売されています。ワークアウトの後のプロテインシェイクとして利用するほかにも、使いやすい形状を生かして、朝食シリアルやスムージー、サラダにサプリメント的に加える人も多いようです。また、農薬なしでもすくすく育つヘンプは、化学薬品が気になる人にも安心な食べ物となっています。

ヘンプシードはどこで買える?

海外では様々なヘンプシード商品が発売されており、近年は日本でもたくさん紹介されるようになりました。健康食品店だけでなく、オンラインショップをのぞくとバリエーション豊富なヘンプシード商品が見つかります。食材として売られている一般的なヘンプシードは茶色い殻つきの状態か、殻を取り払った食べやすい形状の商品で、ご飯や料理にふりかけて手軽に摂ることができるようになっています。また麻の実を絞ったヘンプシードオイルも、オンライン等で入手することができます。
動脈硬化や血栓の予防、血圧を下げるなどの健康効果が話題となった亜麻(英名:フラックス)の実を絞ったアマニ油も、麻の種を使ったオイルの一種。そのままスプーン等で飲むほかにも料理のドレッシングに加えたり、スムージー等に加えて取り入れることができます。オイルに含まれるオメガ3脂肪酸は光と熱に弱く酸化しやすいため、購入した商品は冷蔵庫などの冷暗所に保管するのが理想的です。

美味しく食べるには

海外で最も人気のあるヘンプシードの食べ方は、朝食メニューに加えること。
シリアルやヨーグルトに丸ごとまたは挽いた種子を振りかけたり、スムージーに加える、またはランチのサラダ等にナッツ等と一緒に振りかけるパターンが多いようです。

またヘンプシードを水に浸して柔らかくした後、ミキサー等で水と一緒に粉砕したあと布で漉したヘンプミルクも市民権を得て、スーパーでは豆乳やアーモンドミルクと同じように代替ミルクのコーナーに並んでいます。豆乳よりも香ばしく、濃厚な味わいが人気。牛乳や大豆・ナッツアレルギーがある人も使える代替ミルクとしても重宝されています。

和食に取り入れるのであれば、皮を取り除いて食べやすい状態の商品をご飯にふりかけのようにして混ぜたりお味噌汁などに混ぜる、おひたしに胡麻のように振りかけるのが手軽な食べ方です。

たくさん食べたいヘンプシードレシピ

ヘンプシードはクセもなく、とても扱いやすい食材。
ここでは朝食やおやつにも食べられるヘルシーマフィンとディップやスプレッドとして使えるフムスの作り方をご紹介します。

ヘンプシード入りマフィン・約10個分

材料
[A]
小麦粉 カップ2
ヘンプシード カップ½
ベーキングパウダー ティースプーン山盛り1

[B]
砂糖 カップ1
卵 1個
牛乳かヘンプミルク、豆乳などお好みのミルク カップ1
サラダオイル カップ½
塩ひとつまみ
バニラエッセンスやシナモンパウダーなどお好みのフレーバー 少々

レシピ
①オーブンを170度に熱し、マフィンケースを用意しておく。
②ボウルにBを全て入れてフォークや泡立て器でよく混ぜる。
③別のボウルにAのドライ素材を入れてよく混ぜ合わせてから、②のボウルに加えて混ぜる。
④③のミックスをスプーンでマフィンケースに分けて入れ、オーブンで15分ほど焼く。

※ヘンプシードのほかにも、ナッツやドライフルーツを加えるとさらにバリエーション豊かな味になります。この場合はナッツ類を加えた分、小麦粉の量を少し減らして調整します。

※砂糖の量を3分の1ほど減らして、代わりに熟れたバナナを1本マッシュして加えると朝食向きバナナブレッド風の仕上がりに。

ヘンプシード入りフムス

ひよこ豆と胡麻をペーストにしたトルコやギリシアの伝統メニュー「フムス」にヘンプシードを加えて栄養価&おしゃれ度の高いヘルシー前菜に。野菜やクラッカーのディップにするとクリーミーさとハーブの香りで手が止まりません。サンドイッチやパンにバター代わりに使うこともできます。

材料
殻なしヘンプシード 1/2カップ
オリーブオイル 1/3カップ
レモン汁 /2カップ
フレッシュディルまたはコリアンダー 1/4カップ
にんにく2かけ(またはガーリックパウダー小さじ1)
マスタード 小さじ2〜3
塩 小さじ1の
ひよこ豆 1缶分(水を切ったもの)

レシピ
①フードプロセッサーまたはブレンダーに、ひよこ豆とオイルを除くすべての材料を入れ、滑らかになるまでハイスピードでブレンドします。

②水気を切ったひよこ豆をブレンダーに加え、滑らかになるまでさらにブレンドを続けます。 

③オリーブオイルを少しずつ加えながら濃度を調節します。ディップにちょうどいい状態になったら味見をして必要に応じて調味料を追加します。 お好みで胡椒やチリ等を加えても。

まとめ

上でご紹介したほかにも、ヘンプシードはクッキーなどの焼き菓子に加えるだけでカンタンにヘルシーおやつになるほか、豆類のように扱って肉なしナゲットなどを作ることができます。

七味唐辛子だけに使うのではもったいないほどのパワーを持つヘンプシード。もっと美味しく生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

  合わせて読みたい記事はこちら↓   
資料

ヘンプシードの成分
https://www.medicalnewstoday.com/articles/323037
レシピ
https://ohmyveggies.com/hemp-seed-recipes/

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