プロレスを一大エンタメに発展させた名プロレスラー、ハルク・ホーガン。オピオイド中毒やアルコール依存を克服するために、70歳にしてCBDで肉体変革に取り組んでいます。
プロレス界の巨星、ハルク・ホーガン
プロレスを一大エンタメに発展させた名プロレスラー、ハルク・ホーガン。1970年代から1990年代にかけ全米のプロレス団体で活躍し、プロレスファンでなくとも知っている人が多いほどの世界的な有名人です。
パワーファイターとして知られ、2メートルを超える巨体とダイナミックな戦闘スタイル、そしてキャラクター性によってスターとなり、プロレス以外にも映画やテレビ番組に出演し、俳優としても成功を収めました。
大スターとしての彼ですが、現役プロレスラー時代には負傷による数々の手術を受け、医師から処方された鎮痛剤オピオイドの中毒に苦しんでいたといいます。しかし70歳となった彼は、大麻由来成分のCBD(カンナビジオール)を使って中毒をだっし、新たな肉体変革に取り組んでいます。今回は彼の新たなチャレンジについてご紹介していきます。
アルコールとオピオイドとの長い戦い
プロスポーツ選手には故障がつきものです。レスラー現役時代に骨折や顔面への負傷、人工関節置換手術など約25回もの手術を受けた彼は、医師から処方された鎮痛剤オピオイドの中毒に依存する日々が続きました。
オピオイドは強力な鎮痛効果を持つ薬物で、中枢神経系に作用して痛みの感覚を抑制し、慢性疼痛の治療や手術後の痛み止めに使用されます。
優れた鎮痛効果があるため手術後に処方されることの多いオピオイドですが、1990年代から2000年代にかけてこれらの薬物の過度な処方が増加し、多くの患者が依存症に陥りました。オピオイドは長期間の使用や乱用により、薬物依存症が発生しやすいというデメリットがあります。また、過量摂取により中毒症状が現れることがあり、認知能力の低下や呼吸困難を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。
アメリカ政府はこの事態を」オピオイド危機」とよび、ピオイドの適切な処方と管理に関するガイドラインを強化し、医師の教育を行ったり代替薬の開発に取り組んでいます。
ハルク・ホーガンも、医者から処方されたオピオイドを摂り続けたことから、この鎮痛剤に依存してしまった一人の人です。そればかりか彼はアルコールにも依存することになり、彼の体はたくさんの問題を抱えることになりました。
依存症との決別
アルコールやオピオイド依存からの脱却を決意した彼は、友人のレスラーのすすめで、優れた鎮痛効果とリラックス効果を持ち、薬物依存から抜け出すのに役立つといわれるCBDを試すことにしました。
薬物使用障害は高い再発率を持ち、一度やめたとしても再び薬物に依存するリスクが40%から75%もあると言われています。
大麻草から抽出される薬理成分カンナビジオール(CBD)には、アルコールやオピオイド、たばこ、覚醒剤などの薬物に依存する人たちが、薬物をやめる際に感じる体の不快感や離脱症状を和らげる効果があるといわれます。また神経系への保護作用もあると言われ、神経系の炎症反応を抑える作用もあります。
オピオイド中毒は肉体の痛みだけでなく、不安やストレスとも密接に関連しており、これらの症状が再発を引き起こす要因となります。CBDは抗不安作用やストレス緩和効果があると言われ、薬物依存を止めるための大きなサポート役をつとめます。
オピオイドのような依存性がないため安心して使用できる上に、日本を含む多くの場所で入手しやすいのも魅力です。
ハルク・ホーガンのCBDブランドも誕生?
雑誌のインタビューで、彼はCBDの素晴らしいリラックス効果について語り、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱える帰還兵や薬物使用者、病気や不安症で処方された薬に依存してしまった人たちにとって、心身の健康を取り戻す優れたサポートになると語りました。またCBDは良い眠りを手助けし、アルコール中毒の緩和にも役立つこともアピールしました。
また彼はCBDを紹介した元レスラーのリック・フレアーの影響を受け、近いうちに自身のCBDブランド「イモータル」を立ち上げる計画があることも語りました。
アメリカンフットボール、バスケットボール、そしてレスリングなど、怪我がつきもののスポーツ選手はオピオイド中毒に陥る人が大勢います。彼らのような元プロ選手たちがオピオイドの危険性とリカバリーの方法を広めることで、スポーツ選手に限らずオピオイド中毒に苦しむ人々に希望の手を差し伸べることができるでしょう。
副作用なくマルチに健康サポート
生理活性成分カンナビノイドの一種であるCBDは、さまざまな健康上のメリットがあるとされています。具体的には、以下のような分野で活用されています:
アルコール中毒や薬物依存の緩和
てんかんの症状の軽減
多発性硬化症の症状の軽減
パーキンソン病の症状の緩和
アルツハイマー病の症状の軽減
ガン治療の副作用の軽減
さらにCBDは炎症を抑制して痛みを和らげる効果もあり、有害な副作用を持つ鎮痛剤の代替として研究が進行中です。CBDはサプリメントとしても利用され、不安やストレスの緊張を緩和し、関節痛を和らげ、安眠をサポートするのに役立ちます。CBD製品はオイル、食品、飲み物、化粧品、皮膚に貼るパッチなど、さまざまな形で提供されており、個人の好みやニーズに合わせて選ぶことができます。
大麻草に含まれるもう一つの主要な成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)と異なり、精神を高揚させる効果がないため、成人であれば基本的に安心して使用できます。また、CBDサプリメントの製造は、ほとんどがTHCを含まない品種の産業用ヘンプから抽出されています。
まとめ
ハルク・ホーガンの魅力の源は、年齢や逆境に負けず、70代になっても新たな肉体改造に挑戦し続けるチャレンジ精神にあるのかもしれません。リングを離れても不動の人気を誇る彼のストーリーは、彼のCBDブランド「Immortal(不滅、不朽の)」の名前にふさわしく、多くの人に感銘と勇気を与えています。
<参考資料>
https://chat.openai.com/c/57149e6a-cc50-4345-a35d-0afa32816fbe