
大麻取締法改正後はじめて日本で開催された「JIHE 2025(日本国際ヘンプ博覧会)」には国内外を問わず多数の企業が参加しました。急成長が期待される日本市場について、海外メディアはどう評価しているのでしょうか。
法律改正後初めてのイベント
2025年秋に新宿・LUMINE 0にて開催された「国際ヘンプ博覧会:JIHE 2025(ジャイヘ)」は海外メディアにも取り上げられました。
改正大麻取締法等の施行に伴う「ヘンプ産業元年」ともいえる節目に行われたイベントは、過去最大規模となる120以上の企業・団体が参加。ビジネス関係者から一般来場者まで、多くの人々がヘンプの未来を体感する場となりました。
会場はCBD製品をはじめとした健康食品や化粧品を主軸としたウェルネス系と、伝統・繊維・建材など幅広い活用を提案するヘンプ植物主体の2ゾーンに分かれます。 カーボンニュートラルに貢献する建材やバイオプラスチックなど、サステナブル方面での活用も目立ち、ヘンプが持つ多面的な価値が浮き彫りになり、古来より日本に根付いてきた麻(ヘンプ)の文化についても再確認できる資料が並びました。
多くの国では大麻やヘンプはまずカウンターカルチャー(反体制文化)として広まり、その後に制度が整備されていくケースが一般的でした。しかし、日本の歩みはそれとは異なります。戦前までヘンプは日本人の生活に欠かせない重要な農作物でしたが、第二次大戦後はGHQの介入により栽培を全面的に禁止するよう命令が下り、伝統文化や産業用としてのみ、厳しい管理下において免許制をとるという道をたどりました。

海外メディアが見た日本のヘンプ市場とは?
世界の大麻関連メディアは、日本のこの動きを「まるで月面に降り立つような歴史的一歩」と表現したり、日本らしい独自の発展・受け入れられ方に注目しています。
今回、海外メディアが注目したポイントは以下のような点でした。
- エビデンス重視
カウンターカルチャーからではなく、最新の研究データや科学的根拠をもとに市場が形成されている。 - 厳格な品質管理
改正法でTHC残留基準が明確に定められたことで、ルールがはっきりし、企業が参入しやすくなっている。その結果、市場への信頼も高まった。THCをゼロにすることで業界に進出しやすくなる。 - 文化的背景の再発見
日本では古くから、ヘンプは神事や生活の中で使われてきた歴史がある。こういった伝統文化と、現代のテクノロジーが結びついている点も評価できる。
ある海外記事では、日本について「長い時間をかけて慎重に準備し、いったん方向性が決まると、秩序を保ちながら一気に社会実装を進める国だ」と分析されています。
海外の投資家や企業の中には、日本の保守的で堅実なビジネスモデルが、将来アジア全体の標準になるのではないかと考えているところもあるようです。
科学が後押しするCBDの価値
このように日本では、ヘンプ製品、とりわけ広く普及しているCBD製品において、安全性や品質の高さが非常に重視されていることがわかります。かつては「怪しい」「危ない」といった先入観とともに語られがちでしたが、そうしたイメージを払拭し、新たなブランド価値を築こうとする日本のヘンプ業界全体の取り組みです。
改正法によってヘンプ由来の医薬品が解禁されるなど、日本でも感情論に偏らない、エビデンスに基づいた議論や研究への関心が着実に高まりつつあります。
こうした前向きな変化は、CBDを日々のウェルネスに取り入れてみたいと考える初心者の方にとって、安心して一歩を踏み出すための心強い後押しとなるはずです。
CBDは、リラックスや安眠をサポートする働きに加え、てんかんなどの神経系の不調に対しても有効性が期待されており、そうした側面への理解も今後さらに広がっていくことでしょう。
安心できるチョイス
かつては「本当に合法?」「安全なの?」といった不安の声も少なくなかったCBD。ですが今、その印象は大きく変わりつつあります。透明性が高まり、より安心して選べる環境が整ってきました。
- 成分基準が明確に
厚生労働省により、THCの残留基準(オイルは10ppm以下など)が明確化されました。これにより、市場に流通する製品は公的なルールのもとで管理されるようになり、安全性への信頼がぐっと高まっています。 - 信頼できるブランドの広がり
国内の大手企業や信頼性の高いブランドが次々と参入し、品質管理や情報開示の水準も向上。日本語での丁寧なサポートや、成分・品質のわかりやすい説明が増え、初めての方でも安心して選べる環境が広がっています。 - ライフスタイルに寄り添う多様な選択肢
CBDはオイルだけにとどまりません。グミやバーム、ドリンクなど、さまざまな形で展開されており、日々の暮らしや気分に合わせて無理なく取り入れられるのも魅力です。
かつての「少し怪しいもの」というイメージは、少しずつ過去のものへ。
今ではCBDは、ヨガやサウナのように、心と体をやさしく整えるための上質なセルフケアとして注目され始めています。

まとめ
海外からも注目される日本のヘンプ産業。暮らしの中にCBDを取り入れることは、自分を大切にするスモール・ステップになるかもしれません。
かつて日本の風景に当たり前に存在したヘンプは、新しいウェルネスの形へと進化しています。日本が培ってきた技術が、地球にも人にも優しいイノベーションを生み出していく。そんなサステナブルな未来も感じさせる展示会となりました。
<参考資料>

