
ウェルネス成分として注目を浴びているCBDは、リラックスやストレス対策に役立つだけでなく、体の「サビ」=酸化ストレスを防ぐ効果も期待されています。
CBDの基本知識
近年ますます注目を集めているCBD。CBDとはカンナビジオールの略で、大麻草に含まれる化学物質の1つを指します。大麻草の中で精神的な作用を引き起こすTHC(テトラヒドロカンナビノール)とは異なり精神作用を持たないため、リラックス効果や健康への好影響が期待できる成分として注目されています。
特にストレス緩和や睡眠の改善に効果があると言われ、ほかにも痛みの緩和や不安感の軽減、さらには肌の健康にも良い影響を与えることが研究によってわかってきました。オイル、カプセル、クリーム、エディブル(食べ物)など、CBDを含む製品にはさまざまな形態があり、手軽に取り入れやすいことも魅力の一つ。現代社会におけるストレスや不安、睡眠障害などの問題が増えていることを背景に、化学薬品よりもナチュラルな自然療法として、CBDが注目されるようになったのです。

「未病」をケアする優しい成分
多くの人が忙しい生活に追われるうちに、病気ではないけれども、なんとなく不調を感じるということがあります。これは東洋医学などで言われる「未病」の状態で、病気になる手前の状態、つまり「病気ではないけれども、健康でもない」という状態を指しています。
生活習慣や食事、ストレス管理、運動などが重要な要素となっておこる数々の不調ですが、未病の特徴は、体の中に潜んでいる不調や異常が初期の段階であるため、病気としては診断されないことが多いという点です。
これと深く関わるのが、「体の酸化」という状態です。体の酸化とは、細胞や組織が体内で発生した活性酸素によりダメージを受ける現象を指します。活性酸素は呼吸や食事、ストレスなど日常生活の中で自然に発生しますが、これが過剰になると、細胞を傷つけ、老化を促進させる原因となります。酸化が進行すると、免疫力の低下や代謝機能の衰え、さらには慢性的な炎症を引き起こすことがあります。最近では、CBDがこのような酸化ストレスに対しても優れた働きを見せ、体の調整をサポートすることがわかってきました。
CBDが「サビない体」に効く理由
体内の酸化のことを、しばしば「体がサビる」と表現することがあります。この「サビ」は、活性酸素が細胞を傷つけ、老化や健康障害を引き起こす過程をわかりやすくした言葉です。鉄が酸素と反応してサビてしまうように、体内でも酸化が進行すると、細胞や組織が損傷を受け、免疫力の低下や炎症、さらには病気の原因となることがあります。酸化が進んだ状態とは、例えば肌の老化、疲労感、免疫力低下などの症状として感じられたり、関節などの痛みとして現れることもあります。
CBDは、体内のエンドカンナビノイドシステム(ECS)に働きかけ、体内のさまざまな機能のバランスを一定にたもつホメオスタシス(恒常性)を維持することで、酸化ストレスの影響を軽減します。
体内の過剰反応を抑える働き
ふだんより激しい運動をした後に筋肉痛(=筋肉の炎症)が起こり、体内組織が修復され強い体が作られるように、炎症は体を守り、回復を助ける大切な働きをしています。しかし炎症がつねに良いわけではなく、アレルギー反応のように体が過剰に反応したり、自己免疫疾患のように自分の細胞を誤って攻撃することもあります。
CBDは、こうした体内のバランスが崩れた状態を整える手助けをします。CBDは「エンドカンナビノイドシステム(ECS)」という体内の調節機能に作用し、免疫反応や炎症、痛み、さらには気分や睡眠などを調整します。これによって、体の調和を保ち、健康的な状態をサポートしてくれるのです。
体のサビを抑える生活

体の炎症を抑えるには、ライフスタイルの改善が大切になります。そして、栄養バランスの取れた食事で必要な栄養価を食事からしっかり取るほか、抗酸化効果のあるサプリもおすすめです。
抗酸化物質の多い食品の例としては以下のようなものがあります。
ビタミンC・ビタミンE
トマトに含まれるリコピン
ブルーベリーなどの含まれるアントシアニン
にんじんなどに含まれるβカロチン
サケやエビ、カニなどに含まれるアスタキサンチン
ブドウに含まれるレスベラトロールやアントシアニン
アーモンドなどに含まれるビタミンE
緑茶に含まれるカテキン
こういった食品をバランスよく摂取することで、さまざまな抗酸化物質を撮ることができ恩恵を最大限にすることができます。
そして睡眠も体内の酸化を抑えるのに役立ちます。
睡眠をきちんと取ることで体は細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素(スーパーオキシドジスムターゼなど)を活性化させ、活性酸素を除去します。
また眠気を催すメラトニンは強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去を助けます。睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌を増やすには、朝日光を浴びることや腸内環境の改善、寝る前に部屋を暗くすることなどが効果的とされています。
アンチエイジングや未病対策にCBDを活用してみよう
CBDはストレスの軽減や安眠効果、抗炎症作用を通じて、健康維持やアンチエイジングのサポート役をしてくれます。またCBDオイルやカプセル、グミなどさまざまな種類があり、ライフスタイルに合わせた形で手軽に取り入れることが可能です。食事やライフスタイル改善と併せて、毎日の健康維持に、CBDを取り入れてみてはいかがでしょうか。