プロテインは、筋肉の成長や回復を助ける栄養素として注目されています。本記事ではヘンププロテインの成分や使い方、そしてダイエットや運動後の栄養補給に役立つポイントについて紹介。同じくヘンプ由来のCBDを使ったケアや、ボディメイクに効果的な摂取方法についても解説します。
筋肉の材料はプロテイン!
筋肉は、私たちの体を支えて動かすために欠かせない重要な組織です。そして、その筋肉を作る材料が「タンパク質=プロテイン」。このタンパク質は筋肉作りにどのように働くのでしょうか。
筋肉の基礎
筋肉は「アミノ酸」と呼ばれるタンパク質の小さな構成単位が集まってできています。つまり筋肉を作るための基礎材料がタンパク質ということです。
修復と成長
筋肉トレーニングで筋肉を傷つけると、それを修復するためにタンパク質が必要になります。運動後にタンパク質を摂ることが大切なのはこのためです。
細胞の増殖
筋肉を大きくするためには、筋肉を構成する細胞が増える必要があります。この細胞の増殖にも、タンパク質が欠かせません。
タンパク質=プロテインが不足すると、筋肉の修復が進まず、新しい筋肉は作られにくくなります。また筋肉の減少だけでなく、髪がパサついたり、爪が割れやすくなったり、肌トラブルが発生するほか、疲労感やだるさを感じることもあります。
健康に暮らすには、日々の食事で十分なタンパク質を摂ることがとても大切になります。
ヘンププロテインとは?
ヘンププロテインは、大麻草(カンナビス・サティバ)の種子であるヘンプシードを粉末状にし、そこから植物性のプロテインだけを取り出したものです。このヘンプシードは、タンパク質や必須脂肪酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど、体に必要な栄養素をバランスよく含む栄養の宝庫。特に、体内で作れない必須アミノ酸を全て含み、消化が良くマイルドな味わいが特徴です。ヘンプシードやヘンプシードの粉末は食材として扱いやすく、そのまま食べたり、プロテインパウダーのようにしてドリンク作りにも利用できます。
ヘンプシードが作られるヘンプ=大麻草と聞くと違法薬物や規制対象のイメージが強いですが、産業用(食用)として栽培されたヘンプの種子は精神作用を引き起こす物質をほとんど含まず安全して使うことができ、漢方薬や七味唐辛子の材料としても古くから使用されています。また、茎の繊維部分は布地やロープなどの材料になります。近年では技術革新により、ヘンプ繊維を生分解性プラスチックなどサステナブルな素材に転換する事業も盛んです。2000年代に入り、ヘンプは従来のネガティブなイメージを払拭し、メリットの多い産業植物として注目されるようになっています。
市販のプロテインパウダーの多くは牛乳由来(主にホエイプロテイン)ですが、ヘンプ由来のプロテインは、次のような人に特に適しています。
- ヴィーガンやベジタリアンの人
動物性食品を摂らない人でも安心して摂取でき、必要なタンパク質を補うことができます。 - サステナブルな暮らしを目指す人
ヘンプは栽培時に少ない水で育ち、土壌改善にも役立つ植物とされています。そのため、環境に優しい選択肢として注目されています。牛乳より環境負荷が低い点も安心です。 - 牛乳アレルギーや乳糖不耐症の人
牛乳由来のプロテインが合わない人、プロテインを多く含むナッツや卵、大豆などにアレルギーがある人にも安心して使える代替品です。
ダイエットにもいいプロテイン
タンパク質=プロテインはダイエットにも効果的です。十分な量を摂取することで、パンやご飯、砂糖などの炭水化物と違って血糖値の急激な変動を抑えることができます。これにより、空腹感を感じにくくなり、間食を控えやすくなります。食事の量を自然にコントロールしやすくなるため、ダイエット中の過剰な食事を防ぐ手助けになります。
さらにプロテインを運動と組み合わせて摂取することで、筋肉量を効率的に増やすことができます。筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、体がより多くのカロリーを消費するようになります。その結果、脂肪が燃えやすくなり、ダイエットが効果的に進むのです。
筋トレとプロテインの関係
筋肉を効率的に増やすには、筋トレと栄養のバランスをとることが大切です。筋トレをすると筋肉に細かな損傷が起こりますが、この損傷を修復する過程で筋肉が成長します。その際に必要なのがタンパク質です。タンパク質は筋肉の構成要素であるアミノ酸を供給する重要な栄養素です。
日々の食事からバランスよくタンパク質を摂取することが基本ですが、筋肉をより効果的に増やしたい場合には、プロテインパウダーなどを活用するのがおすすめです。プロテインを使うことで、筋トレ後に必要なアミノ酸を効率よく補給でき、筋肉の回復を早めたり、筋肉量を増やしたりする効果が期待できます。
効果的な摂取タイミングはいつ?
プロテイン摂取は「運動後30分以内」がゴールデンタイムと言われます。運動直後には、筋肉が栄養を最も必要としており、プロテインを摂ることで効率よく筋肉を補修し、次のトレーニングに備えることができるためです。しかし厳密にその時間にこだわる必要はありません。大切なのは体がリカバーするために必要な栄養をしっかり補給し、筋肉を回復させることです。
朝ごはん代わりにプロテインを飲む人も多いようです。たんぱく質は炭水化物よりもゆっくりと消化・吸収されるため、満腹感を得やすく、血糖値も安定するので気分が安定します。このためエネルギーを一定に保ち1日を送るために向いています。
ワークアウト後にCBDが効く理由
激しい運動の後、筋肉痛や疲労に悩まされている方は多いのではないでしょうか。そんなときに注目されているのが、ヘンプ由来の成分であるCBD(カンナビジオール)です。
CBDは、アスリートの間で急速に広がりを見せている注目の成分。一体なぜ、CBDが運動後の回復に効果的と言われるのでしょうか?
CBDは麻の茎や種子から抽出され、精神的な作用や依存性はありません。運動で生じた筋肉の炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。プロテインとは別の形で筋肉に働きかけるのです。
またCBDは体内にあるエンドカンナビノイドシステムという神経伝達物質のバランスを整え、心や体をリラックスさせ、安眠をもたらします。良い睡眠も筋肉の回復にとても重要です。さらに、CBDは運動後のストレスを減らし、次のトレーニングに向けてのやる気を高める効果も期待できます。
CBDの効果は個人差がありますが、オイルやカプセルを摂取した場合、通常30分〜1時間で効果を感じる人が多いようです。筋肉のリカバリーやリラックス効果を感じるまでの時間は、摂取方法や体質によっても異なりますが、毎日継続的に使用することで、より効果が実感しやすくなるでしょう。
上手に取り入れ相乗効果を目指そう
ワークアウト後にCBDとプロテイン(ヘンプや乳製品由来のもの)を一緒に摂取することで、両方の効果が相乗的に働き、回復がスムーズになります。CBDは筋肉の炎症を抑え、痛みを軽減し、その間にプロテインが筋肉の修復をサポートします。そしてCBDの安眠効果によって、質の高い休息を取ることができ、栄養がより効果的に筋肉の成長を促進します。
組み合わせることによって、効率よく回復ができるヘンプ製品。アスリートやトレーニングをしている人、またはボディメイクを目指す人にとって、嬉しいサポートとなるでしょう。