【体内で常に活躍!】エンドカンナビノイドシステム(ECS)とは?

エンドカンナビノイドシステム(ECS=End Cannabinoid System)とは、人間の体内に備わっている、神経や免疫のバランスを調整する機能のことです。

私たちの体の健康が維持できるように常に働いている機能でもあり、不規則な生活やストレスなどでエンドカンナビノシステムが崩れると体にもさまざまなデメリットが起きると言われています。

今回は、このエンドカンナビノイドシステムについて説明します。

エンドカンナビノイドシステムとは何か?

エンドカンナビノシステムは、常に変化する外部の環境に対して体内の環境を一定に保とうとする生理学的機能を果たします。

この機能を「ホメオスタシス(恒常性の維持)」とも言い、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

人間の体にとって重要な機能であるホメオスタシスにエンドカンナビノイドシステムは関わっているのです。

エンドカンナビノイドシステムは、主に以下で構成されています。

・エンドカンナビノイド(内因性カンナビノイド):情報伝達物質
・カンナビノイド受容体タイプ1、カンナビノイド受容体タイプ2:カンナビノイドを細胞に作用させる働きを持つタンパク質

体内で作られたエンドカンナビノイド(脳内マリファナとも呼ばれる)が体のあちこちの細胞(脳・臓器・免疫細胞など)にあるカンナビノイド受容体に結びつくことで、運動・免疫・食欲・痛み・炎症・体温・感情コントロールなどの生体機能を調整しています。
このようにエンドカンナビノイドを体内の伝達物質や外部からの刺激を受け取る器官であるカンナビノイド受容体に届けて、生体の反応を調整する機能をエンドカンナビノイドシステムと呼びます。

エンドカンナビノイドは体の恒常性を維持する

エンドカンナビノイドシステムに関わる「エンドカンナビノイド」は、THCなど大麻に含まれる植物性カンナビノイドとは成分が異なります。

体内で作られるエンドカンナビノイドは10種類認められていますが、よく知られているのは以下の2つです。

・アナンダミド(N-アラキドノイルエタノールアミン/AEA):神経伝達物質の放出調整に関わる
・2-AG(2-アラキドノイルグリセロール):神経の興奮抑制に関わる

いずれのエンドカンナビノイドも神経伝達物質であり、脂肪酸から作られており、体内にあるカンナビノイド受容体と結合して、細胞に情報を伝達して指令を出す役割があります。

□カンナビノイド受容体タイプ1は脳・中枢神経系に多く存在する

カンナビノイド受容体タイプ1は、脳や中枢神経系、一部の末梢神経系によく見られる受容体です。

エンドカンナビノイドとともに記憶・認知・運動・睡眠・感情・食欲・記憶・鎮痛など脳内報酬系における調整の役割があります。

エンドカンナビノイドであるアナンダミドが、このカンナビノイド受容体タイプ1に主に作用します。

□カンナビノイド受容体タイプ2は末梢神経系・免疫系に多くに存在する

カンナビノイド受容体タイプ2は、主に末梢神経系や脾臓、胸腺など特定の免疫細胞に見られます。

炎症を抑える・免疫反応の調整などの作用や骨組織を活性化することでも知られており、骨量や密度などにも重要な役割を果たします。

エンドカンナビノイドの1つであり、脳内含まれる量が多いと言われる2-AGが、主にカンナビノイド受容体タイプ2に作用します。

このように、アナンダミドや2-AGといったエンドカンナビノイドが受容体であるカンナビノイド受容体タイプ1やタイプ2を介して、多彩な生理作用を体に引き起こすことがわかっているのです。

エンドカンナビノイドシステムの働きが弱まるとどうなるか?

細胞同志のコミュニケーションを支えているエンドカンナビノイドシステムは、体内のエンドカンナビノイドが十分に作られないと、その働きが弱まることがあります。

エンドカンナビノイドが十分に作られない原因としては、慢性的なストレスや生活習慣の悪化、老化などがあり、エンドカンナビノイドが不足した状態を「カンナビノイド欠乏症」と呼びます。

体内のバランスが崩れ調節機能が弱まると、健康を害してさまざまな体へのデメリットや病気につながることも指摘されています。

□エンドカンナビノイドシステムを強めるために必要なこと

エンドカンナビノイドシステムを強めるためには、規則的な生活や十分な睡眠・栄養などをとることを心がけ、心や体が感じるストレスを和らげる必要があります。

その中でも、ストレスがもたらす体へのデメリットも多く、仕事合間の休みや趣味などリラックスできる時間を意識的に作ることなどの工夫をし、ストレスが蓄積しないよう日頃から心がけることが大切です。

そこで、注目されているのがCBDなどの植物性カンナビノイドです。

体内に取り入れることで、体内のエンドカンナビノイドを活性化すると言われており、体へのメリットが期待されています。

まとめ

エンドカンナビノイドシステムは、心身の健康維持に重要な働きを持つ生体内の生理学的システムの1つです。

このシステムを保つことで心と体を安定にさせて、より良い健康を維持することにつながります。

エンドカンナビノイドシステムがよく機能するような生活を意識することが、私たちの生活の質を上げる鍵になるでしょう。

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