
安眠をサポートする成分として注目されてきた、ヘンプ由来成分の「CBD」と「CBN」。しかし現在、日本の法律改正により、これらを取り巻く環境は変化しています。
眠りを整える新たな注目成分カンナビノイド
寝不足は多くの人に共通する悩み。睡眠は、疲れを取るだけでなく、脳や体の回復、記憶の整理、ホルモンの調整など、健康にとって重要な役割を担っており、長く続けば体と心にさまざまな影響を及ぼします。
とくに「寝付けない」「眠りが浅い」といった悩みに対して、近年、大麻草由来の天然成分「カンナビノイド」が世界中で注目されるようになりました。
私たちの体には心身のバランスを調節する機能「エンドカンナビノイド・システム(ECS)」が備わっており、ヘンプに含まれるカンナビノイドはその働きを整えるサポート役と考えられています。
睡眠に関連する代表的な成分として広く普及しているカンナビノイドはCBD(カンナビジオール)。そして、より強い休息感を持つとされるのがCBN(カンナビノール)です。いずれも安眠効果が期待できる成分として注目されていますが、2026年現在、「選び方」には法律上の重大な注意点があります。

リラックスと炎症緩和が得意なCBD
CBDはカンナビノイドの中で最も研究が進んでいる成分です。WHO(世界保健機関)からもその安全性が認められており、日本でもウェルネスや美容の分野で定着しています。
- 主な作用: 抗不安、リラックス、抗炎症、神経保護など。
- 睡眠へのアプローチ: 直接眠気を誘うのではなく、ストレスや不安による心身の緊張を和らげ、自然に眠りへ入れる状態を内側から整えます。
- 安全性: 中毒性がなく、現在の日本の法律(改正大麻取締法)に準拠した製品であれば、今後も安心して使い続けることができます。
「休息の成分」CBNを巡る規制の変更
CBDと比べると、CBN(カンナビノール)はまだあまり知られていない成分かもしれません。CBNは大麻草に含まれる量が全体の1%未満と非常に少なく、「マイナー・カンナビノイド」や「レア・カンナビノイド」とも呼ばれる希少な成分です。
大麻草からごくわずかしか摂れない希少成分で海外では「より深いリラックス感」を求める層に支持されてきました。しかしその性質上、現在日本では規制の対象となっています。
厚生労働省の判断により、CBNは2026年2月中旬(施行予定日)より「指定薬物」に指定されます。
- 規制の理由: 精神作用を持つTHCと構造が似ており、健康リスクを完全に否定できないため。
- 施行後の扱い: 施行日以降、CBN製品の所持・使用・販売は法律で禁止されます。現在持っている方も、期限までに処分する必要があります。
一方のCBDについては、今後も合法的なウェルネス成分として利用ができます。改正大麻取締法により「どれくらい純度が保たれているか(THCが取り除かれているか)」の基準が厳しくなったことで、より安全な製品が手に入るようになると言えるでしょう。
CBDとCBN、睡眠へのアプローチはどう違う?
似ているようで違うこの2つの成分。それぞれの特性は以下の通りです。
CBDの最大の特徴は、体内の調整機能であるエンドカンナビノイド・システム(ECS)を介して、心身の恒常性(ホメオスタシス)をサポートすることです。
- 体感: 穏やかなリラックス・平常心
- 特徴:ECSを介して心身のバランス調整をサポート
CBNは、より体感の強いリラックスを求める人向けです
- 体感: 身体の緊張感にアプローチした深い休息感
- 特徴: 神経系に働きかける
※【重要】規制について: CBNは厚生労働省により指定薬物への指定が決定しました。2026年2月中旬(施行予定日)以降は、所持・使用・販売が法律で禁止されます。医療目的で 医師の診断と所定の手続きを経た場合、一部の患者は使用継続が可能となる見込みです。
2026年、CBDを選ぶべき3つの理由
規制が厳格化された今だからこそ、CBDには選ぶべき明確なメリットがあります。
- 長く使える合法性と安全性
改正大麻取締法に基づき、CBDは今後も日本で合法的に使用できます。一時的なトレンドではなく、長期的な睡眠改善パートナーとして信頼できます。 - 品質基準のアップデートで安心感
製品に含まれる微量なTHC(不要成分)の許容基準が明確になりました。現在流通している正規のCBD製品は、以前よりもさらに高い安全性が保証されるようになります。 - エビデンスが豊富
CBDは世界中で膨大な研究データがあります。睡眠の質向上だけでなく、日中のパフォーマンス維持など、目的に合わせた活用法が見つかりやすいのが特徴です。
またCBD製品を選ぶ際に大切なのは「製品の透明性」です。信頼できるブランドは、必ず第三者機関による成分分析書(
COA)を公開しており、ND(不検出)であることを証明しています。製品サイトやパッケージにCOAが記載されており、数値が確かなものを選びましょう。
ぐっすり眠るためのコツ

私たちの体は思っている以上に繊細です。仕事のプレッシャーやスマートフォンから発せられるのブルーライト、不規則な生活習慣などによって、現代人の眠りは少しずつ削られています。
CBDやCBNは、無理に眠らせる睡眠薬ではありません。まずはベッドに入る前にスマホを閉じる、お酒を飲みすぎない、仕事帰りに自分だけのリラックスタイムを作るなど生活習慣を整えることが大切です。そのうえでCBDを取り入れるなら、CBD配合のオイルやグミなど取り入れやすい形から少量ずつ試してみてましょう。
「翌朝の目覚めがすっきりした」という小さな変化が、健やかな毎日への大きな一歩になるはずです。
まとめ:自分の体の声に耳を傾けよう
今回は、睡眠をサポートする2つのカンナビノイドついてご紹介しました。
「疲れているはずなのに、目が冴えて眠れない」 「寝たはずなのに、翌朝すっきりしない」。そんな感覚は、心と体のバランスが少し乱れているサインかもしれません。
CBDをはじめとする植物の力を上手に取り入れながら、自分の体の声に静かに耳を傾けてみてください。睡眠とは「毎日がんばっている自分」をいたわる大切な時間。心地よい明日を迎えるための、ささやかな投資として考えてみてはいかがでしょうか。

