
CBDを試したけれど「いまいち効果がわからない…」とそのまま使うのをやめてしまったことはありませんか?CBDの効果は、実はあなたの体質や使い方に深く関係しています。今回は、CBDの効果を左右する「バイオアベイラビリティ(吸収効率)」についてご紹介します。
「なんだか効いている気がしない…」の理由とは
CBDを試したものの思ったほど変化がわからず、そのまま使うのをやめてしまった。そんな声は少なくありません。それはCBDがあなたに合っていないからではなく、体の中でどう吸収されるかを知らずに使っているのが原因かもしれません。
CBDは大麻草(産業用ヘンプ)から抽出される生理活性成分のこと。ストレス状態や不眠や不安の緩和効果など、心と体に役立つウェルネス成分として注目されており、オイルや食品、飲料、カプセル、バームなどにブレンドした製品を摂取するのが一般的です。
しかし同じ量を摂っても選ぶアイテムや使い方によって、体に届くCBDの割合は大きく変わります。これが「バイオアベイラビリティ(吸収効率)」と呼ばれる考え方。少し難しそうに聞こえますが「どれだけムダなく体に届くか」が変わる、と考えるとわかりやすいでしょう。

その成分、本当に届いてる?
口から飲むCBD(オイルやエディブル)は、胃腸や肝臓で分解される過程で多くが体外に排出されます。これが「バイオアベイラビリティが低い」状態です。CBDの吸収効率は摂取方法によって大きく変わります。
経口摂取(グミやカプセル)
- 消化器官で吸収・分解されるため、体内に届くCBDの量は少なめ。
- ただし1粒あたりのCBD量が決まっているため、摂取量の管理がしやすく、効果がじんわり広がり持続しやすいメリットがあります。
舌下摂取(オイルを舌の下に置く方法)
- 口内の粘膜から直接血管に吸収されるため、初回通過効果の影響を受けにくく、体に届きやすい。
- 「少量で効率よく使いたい」人向けですが、オイルの携帯や味が気になる場合があります。
吸入(ベイプ)
- CBDが肺から血流に入りやすく、吸収が早いのが特徴。
- 効果を感じるまでの時間は短いものの、持続時間はやや短め。デバイスの使用や周囲への配慮が必要です。
摂取方法ごとのメリット・デメリットを押さえると、自分のライフスタイルに合った方法が選びやすくなります。
人によって違う「代謝」の個性
さらに、CBDの感じ方には人それぞれの代謝のリズムも影響します。代謝酵素の働き方には個人差があり、それが吸収の速さや持続時間に関わってきます。だからこそ「あの人には合っていたのに、私はよくわからない…」ということも起こるのです。
人によって効果の出方や持続時間が異なるのはなぜでしょうか?その鍵を握るのが、肝臓にある「CYP450(チトクロームP450)」という代謝酵素群です。
CBDは、このCYP450酵素群(特にCYP2C19やCYP3A4など)によって分解・代謝され、体外へ排出されます。この酵素の活性には、遺伝的な個人差があることが知られています。
- 代謝が速い人: 酵素の働きが活発なため、CBDがすぐに分解されてしまい、効果を感じにくい、あるいは効果の持続時間が短い傾向があります。
- 代謝が遅い人: 酵素の働きが鈍いため、CBDが体内に長く留まり、少ない量でも強く効果を感じる、あるいは過剰に効果が出やすい傾向があります。
あなたが「CBDが効かない」と感じているなら、体質的に代謝が速いタイプである可能性があります。この場合、吸収効率の高い摂取方法を選んだり、摂取量を調整したりすることで、効果を感じられるようになる可能性があります。
CYP450酵素は、CBDだけでなく、非常に多くの医薬品の代謝にも関わっています。そのため、CBDを摂取することでこれらの酵素の働きが抑制され、他の薬の分解が遅れて血中濃度が過度に高くなってしまうリスクがあります(薬物相互作用)。病院で処方された薬を服用している方は、CBDを摂取する前に必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。
特に、グレープフルーツジュースの摂取が禁止されている薬を服用している場合は、注意が必要です。

もっと届く!CBDの吸収を高める最新技術
バイオアベイラビリティの課題を克服するため、近年、様々な先進的な技術が開発されています。ムダのないCBD摂取のために、これらの技術を採用した製品に注目してみましょう。
- ナノエマルジョン技術
通常のCBDは水に溶けない脂溶性です。ナノエマルジョン技術は、CBDの粒子をナノメートル単位(数十ナノメートル)まで極小化し、水によく溶けるように加工します。
⦁ メリット: 粒子が小さくなることで、腸からの吸収率が大きく向上します。ある研究では、通常のCBDオイルと比較して、ナノエマルジョン技術を用いた製品の方がバイオアベイラビリティが4倍以上に向上したという結果も報告されています。
⦁ 製品例: CBDを配合したドリンク剤や水溶性のサプリメント。 - リポソーム技術
リポソームは、細胞膜と同じリン脂質の二重層構造を持つ微小なカプセルで、医療分野で開発され、現在は化粧品やサプリメントで広く活用されています。このカプセルの中にCBDを閉じ込めることで、消化酵素や肝臓での分解から保護し、CBDを血流へと効率的に届けます。
⦁ メリット: 成分をターゲットの細胞まで届けるドラッグデリバリーシステム(DDS)として機能するため、安定して高い吸収効率を達成します。
⦁ 製品例: リポソーム化されたCBDリキッドやサプリメント。
効果を最大化するための正しい「使い方」
効果を感じにくいと感じる方は、まずは摂取量を段階的に増やして自分にとって最適な量(スイートスポット)を見つける必要があります。最初は製品の推奨量よりも少ない量からスタートし、感じた効果、気分、痛み・不眠・不安の有無などを記録します。効果が感じられない場合は数日後都に量を増やしていきます。明確な効果が感じられたポイントがあなたの適正量です。
また脂溶性であるという性質を活かし、脂質と一緒に摂取すると吸収率が向上します。CBDオイルを摂取する際、MCTオイル、オリーブオイル、アボカドなどの良質な脂質を含む食事や飲料と同時に摂取しましょう。
また最も人気のあるCBDオイルの舌下摂取は、効果を実感しやすい方法ですが、すぐに飲み込まず以下のような方法での摂取が必要です。
<舌下摂取の手順>
- オイルを舌の裏側の粘膜に正確に垂らします。
- 唾液を飲み込まず、そのままの状態で1分半ほど保持します。これにより、舌下の毛細血管からCBDが直接血流に入り、初回通過効果を回避できます。
- 飲み込む: その後、残ったオイルを飲み込みます。
このような「小さな手間」が、経口摂取と舌下摂取のバイオアベイラビリティの差を生み出します。
自分に合ったスタイルで、もっと心地よく
CBDは、体内のバランス調整機能エンド・カンナビノイド・システムに働きかけ、心身のバランスを整えるサポーターです。「ぜんぜん効かない!」と結論づける前に、ご紹介したような方法でまず自分の利用状況を確認してみましょう。また第三者機関のCoA(分析証明書)を確認し、表示通りのCBD量が含まれている製品を選んでいるかチェックすることも重要です。また体質によって1日2日では効果を感じられない人もいます。ある程度の日数継続していくことも必要です。
あなたにぴったりのスタイルを見つけて、毎日のウェルネス習慣をもっと心地よいものにしていきましょう。

