
春の日差しは心地よいものの、紫外線や乾燥による肌ダメージが気になる季節です。適切なスキンケアを怠るとシミやシワなど老化の原因にもなりかねません。今回は肌の健康をサポートしてくれるCBDの作用をご紹介します。
CBDで紫外線ダメージをケアできる?
春から夏にかけ紫外線量が急激に増える時期、私たちの肌は強いダメージを受けやすくなります。特に5月から8月がピークで、梅雨の時期でも真夏と同じくらいの紫外線が降り注ぐ日も。気づかないうちに肌へのダメージが蓄積してしまうことも少なくありません。
日焼けの対策として、日焼け止めの使用や帽子・日傘・長袖の着用は基本ですが、それに加えて内側からのケアも重要です。ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化作用のある栄養素を積極的に摂取し、肌のターンオーバーを促進することで、紫外線ダメージからの回復をある程度サポートできます。もしヒリヒリと違和感を感じるほどの日焼けをしてしまった場合は、早めのクールダウンと保湿が鍵。冷たいタオルで肌を落ち着かせ、保湿効果の高い化粧水やジェルでしっかり潤いを補給しましょう。
そして、最近注目を集めているのがCBD(カンナビジオール)。抗酸化作用や抗炎症作用があり、紫外線ダメージを受けた肌を優しくケアするといわれています。

ビタミンEに匹敵する抗酸化パワー
CBD=カンナビジオールは、大麻草(ヘンプ)に含まれる成分の一つで、近年、医療や美容、健康分野で注目されています。私たちの全身に分布するバランス調整機能エンドカンナビノイドシステムに働きかけ作用を持ち、ほとんど副作用を持たないため安心して使用できます。
同じく大麻草に含まれる精神を高揚させる作用のあるTHC=テトラヒドロカンナビノールとは別の成分で、CBDには心身をリラックスさせたり優しく安眠に導く効果があり、さらに炎症を抑える働きや抗酸化作用もあります。これらの特性が、肌の健康やコンディションを整える効果にもつながっていると期待されています。
またCBDの持つ抗酸化成分は体のサビ、つまり酸化を減らすことでアンチエイジングにも一役買ってくれます。
アルゼンチンのブエノスアイレス大学、国立科学研究センターで行われた研究によると、CBDは体内のフリーラジカルを中和し、老化や病気のリスクを高める酸化を防ぐ働きがあることがわかりました。優れた抗酸化作用を持つことで知られるビタミンEと同じくらい強いとされています。
スキンケアにどうやってCBDを取り入れる?
海外では、CBDを配合したクリームやオイル、セラムなど、さまざまなスキンケア製品が登場しています。また、CBDバスボムのようにリラックス効果とスキンケアを兼ね備えたユニークな商品も人気です。
日本では、まだCBDを使ったスキンケア製品は一般的ではありませんが、飲用のCBDオイルをスキンケアに取り入れることもできます。普段使っているクリームやローションにCBDオイル数滴を混ぜて使うことで、普段のケアにCBDの抗酸化作用や抗炎症作用をプラスすることができます。この場合は肌への負担が内容フレーバーなどがついていないものがおすすめ。
専用のCBD配合スキンケア製品も魅力的ですが、CBDオイルは飲用にもスキンケアにも使えるので、1本で多用途に活用できるのが大きなメリットです。自分のライフスタイルに合わせて、使い方を選んでみましょう。

外側からだけじゃない、CBDの持つパワー
質の良い睡眠は「成長ホルモン」の分泌を促進します。成長ホルモンは、子ども時代には体の成長を助け、大人になってからは細胞の修復や再生をサポートします。これによって、健康を維持するだけでなく肌のダメージ回復にもつながり、美容にも大切な役割を果たします。
CBDには優れた安眠効果があることが広く知られており、多くの人が寝る前にリラックスするためや、アルコールや睡眠導入剤のような翌朝への影響がないCBDを取り入れています。寝つきが悪い、睡眠を改善したいと思っている人だけでなく、美肌を作りたい人にも、就寝前にCBDを取り入れることで、肌の調子の違いを感じることができるかもしれません。
さらに、ストレスは「健康と美容の大敵」と言われるように、病気や肌トラブルを引き起こす原因にもなります。紫外線対策だけでなくストレスをうまく緩和することも肌ダメージを防ぐためには重要です。ストレスを感じていると感じた時は、気分転換やリラックスタイムを意識的に作ることや、リラックス効果が期待できるCBDを取り入れるのもおすすめです。
海外では、アルコールでリラックスの代わりにCBD入りの飲料を楽しみ、二日酔いなしでソーシャルライフを満喫する動きも広まっています。
どんなCBD製品を選ぶといい?
CBD製品を選ぶ際、種類やタイプが多くて迷うこともあるかもしれませんが、選ぶ時に大切なポイントは「品質」「安全性」「目的に合っているか」の3つです。
まず、第三者機関による品質検査を受け、成分分析表が公開されている製品を選ぶことが重要です。これにより、CBD(日本では合法)やTHC(日本では規制対象)の含有量が正確に確認できます。
次に、CBDの種類についてもチェックしましょう。「ブロードスペクトラム」と「アイソレート」の2つが代表的です。ブロードスペクトラムは、THCを除いたヘンプ成分を使っており、CBD以外のカンナビノイドやテルペンも含まれているため、相乗効果が期待できます。一方、アイソレートはCBDのみを抽出した純粋なCBDです。日本では、これらの2種類が手に入りますが、THCを含むフルスペクトラムは日本では規制されていますので注意が必要です。
最後に、口コミや評判、企業の透明性も大事な選ぶポイントです。信頼できる企業から購入することで、安心して使用できます。
まとめ
今回はCBDの皮膚保護作用についてご紹介しました。日光による肌トラブルが増えやすい季節は、早めの予防と対策が大切。CBDオイルを上手に活用しながら、いつまでも若々しい肌を目指しましょう。
<参考資料>