近年欧米を中心に人気が高まっているCBD製品。本稿ではミュージシャンのトラヴィス・バーカー、アメリカの元祖カリスマ主婦マーサ・スチュワート、人気サッカーのラピノー選手まで、セレブリティがプロデュースするCBDライン10選をご紹介します。
海外セレブも愛用者が多いCBD
大麻由来成分のCBD(カンナビジオール)の人気がここ数年で急速に高まっています。現在ではサプリメントだけでなく、スキンケア製品、スナック、ドリンクなど、さまざまな形で利用することが可能になりました。ストレスや不眠症、慢性疼痛、関節炎など、さまざまな身体的および精神的なケアに効果がある上に、化学薬品に多い副作用や中毒作用がほぼないため、安心して利用できることが人気の理由です。
特に大麻合法化が進むアメリカでは人々の意識が大きく変わり、副作用の心配が少ないCBDは一気に一般化しました。現在ではトップアスリートやハリウッド俳優まで、様々なセレブリティが市場に参入し、ブランドアンバサダーになったり自身のブランドを立ち上げているほど。以下では米国のセレブリティの手がけるCBDブランドをご紹介します。
DJキャレドの「ブレスウェル」
ラッパー、ラジオ司会者、そして音楽プロデューサーで有名なDJキャレドによるBlesswell(ブレスウェル)は、保湿性の高いヘンプシードオイルを配合したメンズグルーミング製品ブランド。フェイシャルスクラブ、ボディウォッシュ、その他のメンズ製品を含む健康促進シリーズを拡大しています。チャコールを含む毛穴洗浄マスク、髭ケアに特化した製品など充実の品揃えが魅力です。
ドラマー、トラヴィス・バーカーの「バーカー・スキンケア」
妻のコートニー・カーダシアンともサプリブランドを運営しているミュージシャン(ブリンク182のドラマー)のトラヴィス・バーカーは、新しいスキンケアラインBarker Skincare(バーカー・スキンケア)を発表しました。https://www.barkerwellness.com/
CBDのほかにもペプチド、ミネラル、天然エキスなどスキンケア成分が配合されたヴィーガン仕様のアイテムは全ての肌タイプに対応。2-in-1フェイスマスク&クレンザー、アイセラム、フェイスセラム、リニューアルバーム、そしてデイリーモイスチャライザーがランナップされています。
メーガン・ラピノー選手の「メンディ」
ピンクの髪がトレードマークのアメリカサッカー界のスーパースター、メーガン・ラピノーはアメリカ女子サッカーチームを率いて女子ワールドカップで優勝し、世界的な注目を浴びました。彼女は家族やアスリート友達と共にスポーツ好きのためのボディケアをテーマにしたナチュラル志向のCBDブランドMendi(メンディ)を立ち上げています。
グミからCBD軟膏、スポーツによる疲労ケアからストレスの緩和まで内外から心身をリラックスさせるのがテーマです。
元祖カリスマ主婦の「キャノピーグロウス」
パーティーフードかからクリスマスのホームデコレーションまで、ライフスタイルのグルとしてアメリカのカリスマ主婦のトップの座に君臨する実業家マーサ・スチュワートもいよいよCBD業界に進出しました。大麻事業でも経験を積んだ有名ラッパーのスヌープ・ドッグとタッグを組み、世界最大級の大麻製品会社Canopy Growthと提携。このブランドではCBD配合のソフトジェル、グミ、オイルなどがあり、バレンタインデーにはハートの箱入りのグミのセットが限定されるなど、彼女らしいひねりが効いています。
クリステン・ベルの「ハッピーダンス」
ヒット映画『アナと雪の女王』のアナ役で知られる俳優のクリステン・ベルは、テレビドラマ『グッド・プレイス』と『ゴシップガール』でも有名です。CBDの効能を知った彼女はCBD企業であるLord Jonesを通じて彼女らしいポップなイメージのCBDスキンケアラインHappy Dance(ハッピーダンス)を立ち上げました。商品ラインナップには、CBDボディバター、ココナッツメルト、バスボムの3つの製品が含まれ、セルフケアのルーティンをより楽しくしてくれます。
ジェイ・Zの「モノグラム」
ヒップホップ界の大御所スタージェイ・Zは音楽レーベルの設立、ストリーミングサービスの立ち上げ、NBAチームの共同オーナーになるなど、ビジネス界でも数々の成功を収めています。当然のことながらCBD業界にも進出し、大麻事業の盛んなカリフォルニアの企業Caliva(キャリバ)と提携して自身の大麻ブランドであるMonogram(モノグラム)を立ち上げています。https://www.monogramcompany.com/
ウィリー・ネルソンのWillie’s Remedy
90歳を超えるカントリー界のレジェンド、ウィリー・ネルソンは大麻愛好家として知られ流ミュージシャン。自身のCBDラインではオールド・アメリカテイストあふれるパッケージに収められた、CBD配合のコーヒーや紅茶、バーム、CBDオイルなどの製品を販売しています。
テレル・デービスの「ディファイ」
アメフトNFL殿堂入り選手のテレル・デービスは、CBDが彼のワークアウトの間の回復をはるかに速め、パフォーマンス向上に役立つことを発見しました。彼はプロや一般アスリート向けのCBDブランドDefy(ディファイ)を立ち上げました。「クリアな頭脳と集中力を持ったトレーニング」を目指すスポーツドリンクやリカバリー用のCBD配合グミなどがラインアップされています。
ジョン・レジェンドの「プラスCBD」
シンガーソングライター、プロデューサーであるジョン・レジェンドは米サンマテオに本拠を置くプラス・プロダクツ社とのブランド提携により大麻ビジネスに参入しました。CBDブランドPlusCBD(プラスCBD)にはスキンケア製品やオイルや食べやすいグミ、さらにはペット用のCBD製品まで含まれています。
マイク・タイソンの「タイソンズ ・ランチ」
ボクシング界の不動のスター、マイク・タイソンは、リング内外でしばしば物議を醸す人物として知られていましたが、大麻によって精神状態が大きく改善したと語っています。現在は大麻業界の起業家となり自身のブランドTyson Ranchを立ち上げ、リラックス用のCBDや大麻製品など幅広い製品を販売しています。また2019年には「Dwiink(ドウィンク)」というCBDドリンクもリリースしています。
まとめ
今回はCBDラインを立ち上げたセレブリティ10人とそのブランドをご紹介しました。
セレブが大麻業界に参入するのは、合法化の進展に伴い大麻の素晴らしい健康効果が広く知られるようになり、大麻に対するイメージが向上したためです。彼らは自分自身の名前やイメージを活かして、大麻製品のブランド化やマーケティングに取り組み、将来的な収益を見込んでいます。
セレブによって大麻製品がより身近に感じられるようになり、これまでの負のイメージが覆ったり、その健康効果の恩恵を受けやすくなってきたアメリカ。ヨーロッパでも同様の動きが始まっており、アジアにもその波はやってきそうです。
<参考資料>
https://www.lofficielusa.com/wellness/celebrity-cbd-lines-products-to-shop