グルメや買い物、ネオンに輝く美しい大夜景が魅力の香港に、初のCBDスパが登場し話題を集めています。
エネルギッシュな街に誕生した癒しスポット「二酚公館 Cannable」
日本からも行きやすくファンの多い観光都市、香港。イギリス植民地時代の名残から中国とイギリスの文化が混じり合った古き良き街並みと、モダンなビル群のミックスが魅力です。そして観光スポットとして人気の高い上環(ションワン)地区に、ウェルネス成分CBDをフィーチャーしたスパがオープンし話題を呼んでいます。
この上環(ションワン)ちくは香港島南西部に位置し、イギリス統治時代には多くの英国人が生活していた歴史があります。現在はレトロな雑貨探しやグルメが楽しめる観光スポットとして、そしてパワフルなビジネス街としても知られています。
ウォーターフロントで楽しむリラクゼーション・タイム
香港初となるこのCBDスパ「 二酚公館 Cannable」は癒しの時間を過ごすことができるウェルネス・ハブ。地元のCBDブランド Cannami とクリエイティブスタジオFan Flareが協力し、2021年夏にオープンしたばかりです。上環ウォーターフロントから5分という好立地にあり、1階にCBDグッズのショップ、2階に3つのトリートメントルームを完備。ショップではCBDを配合したオリジナルのエッセンシャルオイル、Cannamiブランドのクラフトビール、アジアらしいCBDラー油やカラフルなお菓子までさまざまなCBD製品が揃っており、お土産探しにもおすすめです。
トリートメントルームではCBDをブレンドしたオイルを使ったアロマセラピーマッサージ(680香港ドル/ 60分; 980香港ドル/ 90分)や、伝統的なタイ式マッサージ(580香港ドル/ 60分; 780香港ドル/ 90分)などでCBDの効果を堪能できます。疲労と痛み、冷えをほぐしてくれるホットストーンマッサージやオイルセラピー、そして心と体のリラクゼーションのための瞑想プログラムなどもあり、充実のリラクセーション・スポットとなっています。
最近ではスパのそばにはコーヒー、紅茶、コンブチャ、チョコレート、クッキー、ペストリーなど、CBDを使ったさまざまなフード&ドリンクが楽しめるブティック・カフェFoundもオープンしました。
アジア圏でも人気上昇中のCBD
欧米だけでなく、アジア圏でも人気が浸透しているウェルネス成分CBD(カンナビジオール)。これは大麻の中に含まれる薬理成分「カンナビノイド」の1つで、健康効果が高いと注目されている成分です。
体内の炎症とそれに伴う痛みを鎮静する
自然治癒力を高める
リラックス作用で不安や緊張状態、不眠などを緩和
神経を保護する
といった効果が確認されており、最近では食品、美容、スポーツやペット業界にも浸透してきました。ヘルシー系フードやヨガスタジオなどのウェルネス系ビジネスとも親和性が高く、健康意識の高い人の間でもブームになっています。
麻薬として扱われることもある大麻草に含まれる成分ということで、安全性が気になる人もいるかもしれませんが、分離抽出されたCBD自体には精神を高揚させることもなく、依存症を起こす危険性もないため、日本も含めて多くの国で合法です。副作用もほとんど見られないため、安心して使用することができます。
大麻には様々な効果を持つ薬理成分カンナビノイドが100種類以上も含まれていますが、これらを組み合わせて開発された難病のMS(多発性硬化症)や重度のてんかん治療薬が米国やカナダで承認され治療が行われており、大麻草を原料にした医薬品の使用も認められています。日本でも「モルヒネ以上の鎮痛性があり安全」という臨床例も報告され、重病患者の緩和ケアの1つとして認可への動きが進んでいます。
初めての人でもトライしやすい
喫煙や気化、舌にたらして摂取するタイプのCBDに比べ、エステは初めての人でも抵抗なく体験することができます。肌のきめを整え、アンチエイジング効果、抗炎症・抗酸化効果なども報告されているのでまさにエステ向きの成分と言えます。筋肉疲労や炎症などにも働きかけるので、最近ではプロからアマチュアまでアスリートのパフォーマンス向上ケア商品も数多く誕生しています。
CBDをはじめとする大麻由来のカンナビノイド類は、ヒトの体内に広く分布する「カンナビノイド受容体」を介して周辺の細胞へ情報を伝達します。人体はもともと内因性のカンナビノイドを自ら生成して体内の機能調節を行なっているため、外部から入ってきたカンナビノイドも体内のカンナビノイド受容体と結合し、周辺の細胞へと働きかけていくのです。
ボディケアに使われるCBDオイルは、CBDを他のオイルで希釈したものを使用します。アロマセラピーでエッセンシャルオイルをブレンドするのと同じく「キャリアオイル」と呼ばれるベースのオイルに、CBD成分が配合された製品が一般的で、Cannableではヘンプシードオイル、アーモンドオイル、ココナツオイルなど美容と健康に役立つオイルを使用しています。
まとめ
本稿では香港初のCBDエステサロンについてご紹介しました。
中国の伝統と西洋文化の混じり合う香港では、現代医学とともに漢方薬も生活に浸透しています。CBDケアは最新科学と自然の英知を同時に備えた、香港らしいヘルシー成分と言えるのではないでしょうか。
グルメやショッピング、街歩きに疲れたらCBDエステでリフレッシュ。次の香港訪問には「癒す」を新たに組み込んで、香港での体験をさらに充実させてみてはいかがでしょうか。
<店舗情報>
Cannable 二酚公館 スパ&トリートメント
住所:
Shop C、G / F、On Tung Mansion、34 New Market St、Sheung Wan
Hong Kong
<参考資料>
https://www.instagram.com/cannable__/
https://www.timeout.com/hong-kong/news/cannable-opens-hong-kongs-first-cbd-spa-in-sheung-wan-072421
カフェFound
https://found.hk/
https://www.timeout.com/hong-kong/restaurants/found